美しいタナゴ(第一弾)
ニッポンバラタナゴ
繁殖期になると、オスは薔薇色の婚姻色に染まり、メスは産卵管が伸び、淡水性二枚貝に産卵します。大阪府高安地域では、「きんたい」と呼ばれて親しまれています。
環境省のレッドリストでは絶滅危惧IA類に選定されており、タイリクバラタナゴとの交雑、産卵に必要な二枚貝の減少、外来魚による捕食、ため池の減少と管理不足、農薬や化学物質の流出、タナゴの放流や密漁などにより減少しています。
アブラボテ
西日本に広く分布しているタナゴです。繁殖期のオスは、オリーブ色から褐色の婚姻色に染まります。名前の由来は油をぬったような色をしているからだと言われています。体色には地理的変異があります。環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に選定されています。
カネヒラ
大型のタナゴで、その大きさは10cmを超えます。
オスは繁殖期になると、頭部および体側面が青緑色に輝き、背ビレや臀ビレが桃色に染まります。他のタナゴに比べて遊泳力のある種として知られています。また、秋に繁殖することも特徴的です。
ヤリタナゴ
日本のタナゴの中では最も分布域が広いです。タナゴの中では細長く「槍」のような形をしていることが名前の由来だと言われています。繁殖期のオスは体側前半部は赤く、背ビレと臀ビレが鮮やかな朱色に染まります。環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に選定されています。
シロヒレタビラ
繁殖期のオスは、腹ビレの前縁と臀ビレの外縁が白く縁取られます。体色は鮮やかな青色に染まります。環境省のレッドリストでは絶滅危惧IB類に選定されています。琵琶湖では1995年以降に採集記録が途絶えていましたが、2008年に再発見され、近年は増加傾向にあるそうです。
イタセンパラ
タナゴの中では体高が高く、全長も10cmを超す大型種です。繁殖期のオスは背部が濃蒼色、体側が紫色や桃色に染まります。秋に産卵することも特徴的です。琵琶湖・淀川水系、濃尾平野、富士平野に分布しています。環境省のレッドリストでは絶滅危惧IA類に選定されています。国内希少野生動植物種、天然記念物にも指定されています。
第二弾 coming soon...